1900年代
ウォールナット
王侯貴族のシャトーや邸宅で演奏や朗読など文化的な交流をした集まり、サロン。
そんな場所を飾っていたルイ15世様式の優雅なサロンソファ。
美しい光沢と明るいお色が魅力のフレームは世界三大銘木のウォルナットです。
フレームのつなぎ目に隙間がないことは、時間をかけて乾燥させた資材を使って作られたことがうかがいます。
手間をかけて彫り出された彫刻は当時の職人の技術の高さとこだわりを感じさせてくれます。
非常に凝った装飾が様々なところに施されておりどこから見ても抜け目のない素晴らしい逸品。
貴族の愛藏品だったのでしょうか、、、
トップのロカイユとバラの彫り、足元の生き物の様なロカイユの彫刻。
ひとつ、また一つと花の彫刻を見つけると心は幸福感で満たされる。
360度どこから見ても美しい。
リビング、応接室、寝室どのお部屋に飾っても優雅な甘い香りを漂わせインテリアを華やかに演出してくれることでしょう。
ずっとそばに置いておきたくなる装飾家具。これから先も人の心を楽しませ、豊かな気持ちにしてくれそうです。
背もたれの付け根や足元、見えない所にまで丁寧かつ繊細な彫が施されております。足の付け根にあるロカイユの彫刻はひらひらと海中を泳ぐウミウシのよう。足先はくるりと渦巻くエスカルゴがモチーフ。
フレーム上部には華々しいロカイユと植物のツタ。右側にはバラ、左側には2輪のかわいらしい花が。それはみずみずしさにあふれ摘み取れてしまうのかのような立体的で繊細な彫り。思わずじっと眺めていたくなってしまう。
当時の職人の技と彫刻にたいする熱意も感じる事ができます。
頭頂部から優雅なアームに続く緩やかなライン。そこに施される丁寧に彫られたアカンサスは見事です。
座面が低く裾広がりのデザインのひじ掛けは当時、ドレスをまとう貴婦人が座りやすいように考えられた型。
ルイ14世までの大規模で荘厳なデザインとは異なり、家具は小型化が進み非対称なモチーフ、女性的な印象、優雅な曲線が好まれるようになりました。こちらのサロンソファは18世紀のロココ最盛期の栄華をフォルム全体で表現しております。