フランス 1920年代 ペイント塗装
ロカイユ彫刻と曲線フレームが素敵なフレンチアンティークのドレッサー。
貴族の住まうシャトーのベッドルームには欠かせない装飾家具のドレッサー。
当時はベッドやアルモワールと共にお揃いで作られて、贅沢なインテリアを演出しておりました。
トップのロカイユと薔薇が目を引く曲線描いたミラー、カブリオールレッグ、うねるロカイユと花の彫刻が散りばめられたロココ様式のドレッサー。
彫刻は当時の腕利きの職人による手作業によるもの。
このような装飾家具は限られた人々からオーダーされて、高度な技術を持った家具職人が作りました。
華やかな印象のロココ様式の彫刻の数々、時間を掛けて丁寧に丁寧彫り込まれたことは言うまでもありません。
彫りの深い彫刻、丁寧な質感は現代の機械で彫られたような装飾とは一線を画します。
シャビ―なグレーがかったホワイト塗装は、時代の流れとともにペイントされたもの。
ホワイトベースのシャビ―塗装はフランスのアンティークならでは。
フランスのシャトーや宮廷に置かれる家具は塗装されているものも多いいですが、本品のように時代の流れと共にペイントされるものも多くみられます。
天板は棚のついたデザインで迫力のあるマーブルトップ。棚部分には貴婦人の使うアクセサリーやパヒュームボトルが並んだのかもしれません。
手彫りの彫刻が施された丁寧な作りと、優雅な佇まいからも由緒正しいお屋敷のベッドルームに飾られていたことが伺えます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
サイズ 全体高さ208㎝ (天板まで87㎝) 幅120㎝ 奥行55㎝
または自社納品。(見積ります)